HATCHAKU'S COLUMN


ハッチャクマガジン

ギターウルフマネージャー・ハッチャクによる日記のようなコラムのような読み物です。

ハッチャクマガジン 〜いつまでレポやっとんじゃー号〜其のニ


 11/29金曜日、雨のち晴れ。9:00起床。シャワーを浴びて、朝食を食べる。バイキング形式で結構色々な物が選べて良かったなぁ〜。スイスからまたフランスはパリに戻ります。パリには急いでいたので結構早く着いた。パリにまた戻って来た、なんだかすでに懐かしい。しっかしパリっ子の運転は恐い。地元の人曰く「銀河系一運転マナーが悪い。」だそうだ。とりあえず、例のホテルにチェックイン、ホテルにはレーベルオーナー、プロモーター、ジャーナリスト等一同が出迎えてくれた。荷物を部屋にブチ込み休む暇無く、会場であるNOUVEAU CASINOに入る。ここは大昔木炭の倉庫だった所を改装してカフェにした所の奥にあった。クアトロ位の広さ、2階席もあったのでそれ以上か。コンセプトが病院なのかバーカウンターの上には2灯の大きな手術ライトが吊ってある。気持ちの良い物ではない。物販の用意をしていると、「はっちゃく!!」と知った声が背中でする。振り返るとカメラマンの三島さん、ライターの小野島さんと現地コーディネーターの佐藤さんが居た。来た来た。来る事は決まっていたので、びっくりしなかったが嬉しかった。さあて、早速酒でもたかろうかな。リハ後、そのカフェで夕食。久しぶりにメンバー以外と日本語を喋りながらの食事。会話も弾む。佐藤さんによるとここのカフェは有名らしい。私は海鮮リゾットとビールを注文。はぁ普通に美味しい。スゴク美味しい。三島さんや小野島さんもまずい機内食から開放されうウマ〜な顔になっている。食事をしていると、又知った声がするので振り向くと、日本に居るはずの友達のバンドのベーシストが立っている。「あれっ何でパリにいるの?」「留学中っす。」「あっそう。」「今日、入れます?」「イイよ。」って事でプロモーターに話に行ったら、前売りがSOLD OUTで当日券も少し発券するのだが、300人くらい並んじゃっててそれ所じゃないって凄まれた。でもメインアクトがゲスト1人もダメっていうのはないだろ、ってことでOKに。当日券は僅か50枚、買えなかった250もの人が泣く泣く帰っていった。だ〜か〜ら〜、今度はもっと大きい所でやろうね。で開演、在仏日本人の観客も結構来てくれていた。サンフランシスコウルフこと元RIP OFFSジョン・ヴォンも婚約者と一緒に駆けつけてくれた。ウルフの出番になるとギュウギュウで待ち切れんばかりな状態になっている。バーも忙しそうだ。アメリカツアーの経験上、大都市のオーディエンスは割かし斜に構えているというか、スカしているというかで両手挙げて叫びながら大暴れって感じが無いのだ。だからパリも大人しいだろうと、高を括っていたのだが、所がどっこい熱かったよこの日は。「仁義無き戦い」の後ビール一気、狼惑星からジェットジェネレーションへと曲が移るとオーディエンスは爆発した様に暴れまくっている。セイジさんの真ん前に陣取っている、ティーンの男の子は一緒に日本語で歌っている。フ・フランス人が日本語で歌ってる。しかも結構完コピでスッスゲー。フジヤマアタックも完璧だった。途中、Tシャツを脱いで、上半身裸でTシャツをブン廻して、物凄い顔つきで叫んでいる。本当にロックが好きなんだね君、最高だよ。キックアウトジャムスの客上げでカオスと化し、ランブルのジャンプでオーディエンスの気持ちがひとつになり。興奮冷めやらぬといった感じで、足を踏み鳴らし、咆哮しアンコールをせがむ。その声に押されウルフは又ステージに出て行く。アンコールを1回終えた所で、クラブの超可愛いスタッフの娘が凄い剣幕で「もう次のイベントがあるから、おしまいよ。」って怒られた。しかし、客は求める、ウルフは出てゆく。「ゴメナサイ、ワタシ、トメラレナイデス。」って言ってる内に、セイジさんは「I LOVE YOU ,OK」を演りにまた出て行った。スタッフの娘も「止まらない」ってことを判ってくれて、無事に終演。オーディエンスからは拍手喝采が鳴り止まなかった。機材を片付け、ギターを徒歩でホテルに仕舞いに持って帰り。セイジさんとBEEPEEで打ち上げをしているBARに急いだ。先に着いていた、三島さん、小野島さん、佐藤さんやジョン・ヴォンと合流し、本当に楽しいひとときを過ごした。三島さん、小野島さんと私の性懲り無い面々はホテルに戻ってから更にワインを2本ばかし空にしてから、やっと寝についた。




TOUR VAN BGM
BEACH BOYS,THE BEATLES,BADDY HOLLY,DWIGH YOAKAM
SET LIST
1.狼惑星
2.ジェットジェネレーション
3.ミサイルミー
4.フジヤマアタック
5.ジェットビア
6.オールナイトでぶっとばせ!!
7.UFOロマンティクス
8.レッドロカビリー
9.金星ドライブ
10.火星ツイスト
11.サマータイムブルース
12.KICK OUT THE JAMS
13.RUMBLE
アンコール1
14.ワイルドゼロ
15.環七フィーバー
アンコール2
16.ヘイ!タクシー
17.爆音ブラッド
アンコール3
19. I LOVE YOU ,OK


 11/30土曜日、雨のち晴れのち雨。朝食をホテルでとり、機材をクラブに引き取りに行く。今日はパリ郊外の小さな町のEVREUX(エヴルー)でライブ。同行の三人は別にレンタカーを手配していたが、ヴァンに全員乗れそうだったので、レンタカーを返してヴァンに乗り込み出発。パリの首都高速を抜けて行くと、佐藤さんがガイドしてくれ「右手のはベルサイユ宮殿の庭園です。」とのこと。しかし庭園がバカデカイのか、宮殿が見えなかった…しかも立ち寄りたかった。エヴルーには2時間程で着きました。会場の場所をチェックしてホテルにチェックイン。このホテルが古くて、味があるというか、隠れた老舗ホテルって感じ。3階建ての吹き抜けで天井の半透明の屋根から優しい光が差し込んでいる。フロントは正に木と硝子の工芸品みたいな佇まい。良い所だゆっくり連泊したいなぁ。老後にヨーロッパ旅行って判る!! ジジイ化してきたか?ちょっと一休みした後に、クラブにロードイン、クラブに到着すると、マルセイユからバンドと知り合いになったスタッフが既に到着していた。彼等も手伝ってくれて、ロードインは楽チンだった。リハ前から対バンのメンバースタッフはアニス酒を呷り叫んでいる。ロッカーの好物らしくスタッフ同士で取り合ったりしてる。私もご相伴に預かったが、薬臭いというか薬草臭い感じで決して美味くはないが、がつぅ〜んと酔っ払ってくる。ひぃ〜助けて〜。リハーサルを終え、クラブの裏手の広場で開催していた移動遊園地でフォトセッションを行った。仕事なのでやはり、乗り物には乗っては居られない。派手な電飾のアトラクションに黒尽くめの3人はやっぱり目立つ。ちっちゃな女の子にメンバーはサインをねだられていた。まさかウルフを知ってじゃないだろうけど。しかし、雨上がりで超寒かった。メンバーもとても寒そう、革ジャンは防寒具じゃないね。さあクラブに戻ってまかないの夕食だ。ルンルン、今日は何かな〜。スタッフ、共演バンドも集まって来て、バイキング形式で好きなサラダ、ハムなどを取りワインでパクリ。メインディッシュはチキンのモモ肉のグリル。ちょっと油っこい味が赤ワインに合う。美味いっす。物販をしていると、昨晩の日本語で歌っていた男の子が来ていた。19歳らしい、で紙切れをチラチラ見ながら訳の判らん事を私に向かって話しかけてくる。「は?」と聞き返すと「キョウ、ギターウルフヲキキナガラ、カノジョトエッチシマシタ。」「あんだって??」「キョウ、ギターウルフヲキキナガラ、カノジョトエッチシマシタ。」2回も言うんじゃね〜よ。自慢か?ゴブサタの私への当て付けか?しかも誰に教わったこんな日本語。彼女は日本人で、彼女に教えて貰っただぁ〜?そうか〜だからウルフの歌詞も歌えたのね〜。っておい19歳羨ましすぎるぞ。まあ2連チャンで来てくれたので許す。さてウルフの本番だ今日は、オッサン率が高い。しかしオッサン大張り切りで大暴れ。この日も客のヴォルテージが上がったまま下がらず。セイジはステージに向かう、ハコ側から時間がオーバーだもう駄目だ、終わりだ。と機材を片されてしまった。セイジさんにも伝えたが、「状況なんて構わねぇ。」と云って、セイジさんは気合いの最後の一滴を搾り出しにステージに立った。爆音のギターと生声のみ。同行した小野島さんも一緒に歌っていた。こういった熱情は人種を超えて絶対伝わると感じた。機材を片付け、マルセイユから来た友人とクラブの部屋を借りて、同行組から頂いたお土産の金粉入り焼酎をぺろりと飲み干し、わいがや歓談しているうちに、いい加減追い出され、ホテルに戻り就寝。




TOUR VAN BGM
THE ROLLING STONES
SET LIST
1.狼惑星
2. ジェットラブ
3. ジェットジェネレーション
4. JACK THE RIPPER
5.ジェットビア
6.エネルギージョー
7. オールナイトでぶっとばせ!!
8. UFOロマンティクス
9.星空ジェット
10. ギオンミッドナイト
11. サムシングエルス
12. 火星ツイスト
13. KICK OUT THE JAMS
14. RUMBLE
アンコール1
15. ミサイルミー
16.環七フィーバー
アンコール2
17.インベーダーエース
18.爆音ブラッド
アンコール3
19.I LOVE YOU ,OK


 12/1日曜日、雨。ホテルで朝食。「スイマセン、コーヒークダサイ。」と私、「ウイ、マダム」とホテルのおばちゃん。おばちゃん言ったそばから、あっ!!って気がついて爆笑して「ごめんなさい、ムッシュよね。」ってこのガリガリでロン毛で不精髭が生えたエセハードロッカーがフランス人の貴婦人にでも見えたのか?おばちゃん朝から大丈夫か?と思ったら私も爆笑してしまいました。愉快な朝食後。ホテル沿いの石畳の道に露天が出ている。今日は何かのイベントらしい。朝食を食べたばかりなのに、雨も気にせず土産や旨そうなソーセージを物色しに行った。結局、美味しそうなケバブサンドを買って食べた。旨かったよ〜。でもホットソースがスンゲ〜辛くって、脳に汗かいた。気がつけば今日は最終日だ。パリ郊外のロックフェスに出演するのだ。一旦、パリに戻り、レーベルオーナーと合流する。外タレが日本に来てするように、ウルフもフランスに来たのだから凱旋門の前でフォトセッションを行っておこう。ということではおのぼりさん気分で鑑賞。雨で雲っていたがいい写真が撮れた。休む暇無く、会場のあるヴィルボン・シュール・イヴェットに向かう。高速で渋滞があって中々進まない、何処の国も同じだなと思っていたら。路肩にもうもうと煙を上げ炎上している車が停まっているじゃないか。なるほど、渋滞してる訳だ。その後はすんなり街に着き、先にホテルにチェックイン、色々打ち合せをしてから、会場に向かった。会場に着いたが雨が降っている為、機材が降ろせないのでヴァンに積んだままにして、直前で降ろす事にする。アーティスト控え室で取材を何本か受ける。ステージは中央の大きなドームに一つ、外に、小屋が二つ、片一方は、テクノ小屋らしい。ウルフはもう一つのロック小屋のトリだ。この小屋がまた味がある、BEEPEEによれば50年代の移動ダンスホールとのこと。飾りの細工も状態も良くて綺麗だった。バーもあり、中は意外と広い。控え室ではビリーさんが何やらクスクス笑っている。何が面白いのか聞いてみると。フランスの共演バンドにナイナイの岡村がいるって云うのだ。そんな事はないだろう。とその時向かいの楽屋から、思いっきり岡村そっくりなメンバーが出てきた。ホント、洒落にならない位、似てた。世界には3人そっくりな人がいるというが、あれはマヂ本当です。でいよいよウルフの出番、セイジさんもいい感じで酔っ払ってきている。最終日だしトリだし思いっきしやってやるって気合いムンムンだ。セットチェンジにステージに上がると、ステージ上に小屋を支えている柱が2本、しかも丁度セイジさんとビリーさんの立ち位置に立っている。スタッフに半分マジでこの柱切って下さいって云ったら。失笑された。小屋の外には長蛇の列。ウルフがステージに上がった頃には会場は超満員。この日は客層も若く、女の子も結構いた。さすがヤングパワー、モッシュ、ダイヴ、スイムの嵐。日本の熱狂的なファンとノリが一緒だ。ウルフのテンションも半端じゃ無い、ビリーさんは柱をガンガン蹴っている。キックアウトジャムスは佐藤さんの友人のトム(超ウルフファン)がセイジさんに呼ばれ、大人しいトムが狂った様にギターを掻き毟っている。10曲を怒涛のように演奏し、会場を嵐が通り過ぎた様にグッチャグチャにして終演。持ち時間は過ぎているのだが、客の納まりが付かず、スタッフも快くアンコールを承諾してくれた。アンコールを終えた、機材を片付け、楽屋に戻るとBEEPEEも戻って来て皆で「お疲れーーーー。」って叫んで皆で乾杯した。BEEPEEを胴上げした。機材をヴァンに積み込み、精算をレーベルオーナーとして遅れて皆が遅い夕食を食べているホールに行った。冷めていたけど美味しかった。食事後、スタッフ、アーティスト専用のワインバーに行ってしこたま呑む、ちゃんとソムリエも居て本場のワインを思う存分堪能した。後半は酔っ払って味など判らなかったが最高だった。そこにあるワインを全て飲み尽くしバーは閉店。ホテルに戻って、死んだ様に寝た。翌日8:00起きして空港へなごり惜しむ暇も無い。怒涛の3週間、オフ2日のツアーが終わった。楽しかった、本当に楽しかった。さあ日本に着いたら、美味い鮨でも食いにいくか〜。って最後まで食い物ネタかよ…

 



TOUR VAN BGM
The Sundazed Sampler #2
SET LIST
1.狼惑星
2.ジェットジェネレーション
3.ミサイルミー
4.フジヤマアタック
5.ジェットビア
6.オールナイトでぶっとばせ!!
7.UFOロマンティクス
8.サティスファクション
9.KICK OUT THE JAMS
10.RUMBLE
アンコール1
11.ヘイ!タクシー
12.環七フィーバー
いやはや、たかだか3週間のツアーレポが半年かかっちゃいました。ほんとすいません。
では次回から新しいネタを用意しておきます。ではお楽しみに。

 

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